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はてなブックマーク - 進撃の巨人に登場するキャラクターの由来をまとめてみた。
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テレビアニメ・原作共に現在進行中で、話題沸騰中な進撃の巨人
その脚光の浴びっぷりは、グーグル先生の検索窓に「s」と打っただけで検索候補の先頭に「進撃の巨人」が出てくるほど。
(筆者の検索履歴を元に先頭に出てくるだけかもしれないですが(´・ω・`))

そんな進撃の巨人に登場するキャラクターのモデルや名前の由来については奥行きの深いストーリーが現在進行中なため謎が多く、
「あのキャラはあの神話に登場するとある神をモデルにしているのでは」、とか
「あのキャラはあの漫画に登場するキャラをモデルにしているのでは」、とか
どんどん深読みしていけるので、
各所で熾烈な議論が繰り広げられている今日この頃。

キャラクター名については、主人公兼ヒロインのエレン・イェーガーの姓である
「イェーガー」がドイツ語で「狩人・猟兵」の意味であることをはじめ、
他のキャラについてもドイツ語で訳すと意味深な単語が多いことから
キャラクター名についてはドイツ語を由来にして考えたのではという説が有力ですが、真相は原作者である諌山さんの胸の中。

そんな中、原作者の諌山さんがキャラクターのモデル・由来としたものを
明言したキャラクターが3人ほどいます。
今作中でヒーローとして描かれてるミカサ・アッカーマン
主人公が強く入団を希望している、対巨人最前線に立つ調査兵団の
団長を務めるエルヴィン・スミス
そして、その調査兵団の分隊長を務めるリヴァイ

当記事では原作者が明らかにした、こちらの3人のモデルや
由来とされたものについて、ゆるりとまとめてゆきます。


●ミカサ・アッカーマン

ミカサ3

兵士は兵士でも見習いである訓練兵の時点で
「並の兵士100人相当の戦力」と評されていたミカサ

両親を失った事件をきっかけにミカサの世界はエレンを中心に回っているが、
語彙力に少し乏しいものの、エレンが絡むこと以外に関しては
冷静かつ温和でときどき茶目っ気たっぷりの対応をする。

その黒目黒髪の容貌は、作中では実の母しか
生き残りがいなかったとされる東洋人の血を濃くひいたもの。
漆黒の瞳に加えつやつやの黒髪から連想されるのは、やはり日本人ですよね(〃´ω`)

ミカサの由来は、1890年代から1910年代にかけて活躍をした日本の戦艦、三笠
「三笠」という名前は、奈良県にある三笠山(現:若草山)にあやかり命名されました。

戦艦三笠幾多の戦で活躍した戦艦でありますが、特筆すべきは
日露戦争で行われた日本海海戦
当時最強と言われたロシアの38隻からなる艦隊のほとんどを、
三笠1隻で撃破した
とのこと。

日本人を彷彿とさせる容姿、そして並外れた戦闘力
至極納得のゆく、ミカサの由来です。

 

ここまでの説明だと、あまり歴史に詳しくないと
「戦争の道具が由来かぁ・・・」とだけ思うかもしれません。

上記の日本海海戦での勝利は、単に海戦に勝利しただけ、ではなかったのです。

日本海海戦で敗北したロシアをはじめとする、当時非常に強い力を持っていた欧米諸国
力にモノをいわせ、世界の約8割を植民地化して
植民地の住人からありとあらゆる資源や財産を根こそぎ奪って
その私腹を肥やしていました。

そんな中、貧国の1つとされていた日本
たった戦艦1隻で世界最強とうたわれた艦隊をほぼ壊滅させ、大勝利を収めたのです。

ミカサ

非植民地の国々にとって、三笠の勝利
とても大きな希望と夢を与えてくれる吉報だったんです。
実際に日本がこの海戦に勝利したことをきっかけに、
世界の情勢は大きく変化してゆきましたし。

 

こういった背景の中でロシアの艦隊に勝利したので、
当事者である日本国内からに留まらず世界中から称賛を集めたのが、
日本の戦艦三笠です。

 

そんな偉業を成し遂げた三笠は、

最初こそ「人は皆平等」として革命を起こした英雄として各国から称賛されていたが
勢力が拡大してゆくにつれ己がのみ得する方向へ、他国の侵略へと傾いていった
ナポレオン率いるフランス帝国に対し、トラファルガーの海戦で大勝利を果たして
制海権を獲得してへの反撃の大きなきっかけを作ったとされる
大英帝国のヴィクトリー号

1797年から改造・修復を重ね、なんと現在も航海に就役しており
上記ナポレオン戦争をはじめ、アメリカの独立戦争に大きく貢献した
アメリカのコンスティテューション号

これら戦艦に並び、現存する世界三大記念艦の1つなのです。

海戦時やその他事故、戦艦として除籍された後も紆余曲折あり
廃艦・解体の危機に見舞われたこともありましたが、
戦後の三笠保存会を中心とした涙ぐましい努力が実り、
現在は外観に関しては綺麗に修復され、神奈川県横須賀市に大切に保存されております。

偉大な功績を持つ戦艦が由来となったミカサは、15歳の少女。
作中で一体、どのように成長してゆくのか。とても楽しみであります。

 

●エルヴィン・スミス

エルヴィン

感情を表に出してないのか、そもそもあまり感情を抱かないのか・・・
言動には常に裏に一物を秘めていそうで掴みどころがない、
しかし、人類を守るための兵団指揮官としては非常に有能である。
進行中のストーリーではまだまだ謎多き調査兵団長、エルヴィン

彼のモデルとなったのは、アメリカンコミック『ウォッチメン』に登場する
元ヒーロー、オジマンディアス
本名はエイドリアン・ヴェイトで、ヒーロー活動時のオジマンディアスという名は
エジプト史上、最も偉大な英雄でありファラオである
ラムセス2世のギリシャ語名にちなんでいます。

オジマンディアス2短めに整え、撫でつけてある金髪にがっしりとして大柄な体格。
エルヴィン団長殿がピチピチのヒーロースーツ着て
アイマスクしたらこんな感じですね。間違いないですわ。

あまりに賢すぎるため、幼少期よりテストではわざと平均点を取るなどして周囲に配慮しなくてはいけなかったほど頭脳明晰
そして運動神経も抜群。
至近距離で放たれた銃弾も素手で掴める程度に抜群
作中で「超能力者」というのは1人しか登場しません。
このお方はちゃんと人間です。

17歳で両親を亡くし天涯孤独の身となったり
一生遊んで暮らせるほどあった両親の遺産を寄付して旅に出てみたり
ヒーロー活動してみたり
ヒーローが必要なくなると悟ってさくっと引退して起業して大成功したりと
目まぐるしい経緯を辿ってゆくわけですが、
オジマンディアスはウォッチメンの作中で最初から最後まで、
「人々の心を巣食う“悪”を打倒する」という己の正義を貫き通しています。

 

そんな己の正義は、より多くの人民の平和のためである。
最初から最後まで、揺るぐことなく貫き通します。

 

己の正義の取捨選択に躊躇などありません。容赦がありません。
しかし、ヒーローとしても、ビジネスマンとしても輝かしい功績を多々残しており
民衆からの信頼はウォッチメンの作中における登場人物で一番篤い人物。

冷徹なまでに己が役目を遂行するエルヴィン団長。
そんな彼の由来がオジマンディアスであると言われると
なるほどと合点がゆく一方、オジマンディアスがやってのけた所業を考えると・・・

 

●リヴァイ

リヴァイ3

すげー目つき悪いしどうして上司勤まるのか不思議なくらい言葉遣い悪いし何よりちっちゃいのに
一旅団(約4000人分の戦力)並の兵力を誇るとされる人類最強の兵士リヴァイ
冷静沈着で臨機応変に指揮を執ることに長けていて、非常に部下想い。
一見、無愛想なうえに粗野な振る舞いも目立ち近寄り難い人物であるため
外部からはあまり良く思われていないだろうが、
何より、部下を思いやりつつ任務をひた向きに遂行する姿勢から、
部下達からの信頼は非常に篤い。

リヴァイ少年リヴァイの名は、『ジーザス・キャンプ~アメリカを動かすキリスト教原理主義~』という映画に登場する中心人物、立派なキリスト教福音派の牧師をひたむきに目指すリヴァイ少年にちなんだそうです。
特に髪型。刈り上げ頭がそっくりです。

 

その高い戦闘力にそぐわない小柄な体格なのと、特徴的な白いスカーフを巻いているのは
恐らくリヴァイ兵士長のモデルとされたキャラクターが影響していて、
そのモデルとはエルヴィン団長のモデルと同じく
『ウォッチメン』に登場するヒーロー、ロールシャッハ

ロールシャッハ

本名はウォルター・ジョゼフ・コバックスで、ヒーロー名は「ロールシャッハ・テスト」と呼ばれる
真っ白な紙に黒いインクを垂らし、黒いインクが何に見えるか測る心理テストが由来であり、
ロールシャッハ・テストのように灰色が存在せず、
白と黒がくっきり分かれるさまを模倣したような全頭マスクを被っています。

ロールシャッハ・テストで白か黒かくっきり分かれるように、
善か悪かの判断に グレーの領域を一切許さないという己の確固たる信念に基づいて活動する
犯罪者退治専門のヒーローです。

その確固たる信念は、例え世界の全人類を敵に回そうと屈することがないほど揺るがない。
彼もオジマンディアスと同じく普通の人間ですが、精神的には正しく「超人」

己が悪と判断した場合は徹底的に憎み、それを断罪するためには
犯罪が行われたその場に居合わせただけの無関係な人間ですら
指を折って尋問するなど、情報収集のために暴力を振るうことに躊躇しない。

客観的に見るとその正義感は明らかに行き過ぎており、
民衆からは「そんなヒーローがいてたまるものか」という具合に辟易されている。

生い立ちは決して良いものではなく、娼婦の息子として生まれた彼は
母から虐待を受け、周りからも虐げられる日々の中育ちました。父親は不明です。
苛めを受けている際に相手の少年2人に重傷を与えていたことが発覚し
更生施設へ放り込まれた後、出所直前に
かつて虐待を受け、憎悪していた母が殺害されてしまいます。

彼がロールシャッハというヒーローとして活動を開始するきっかけとして
憎悪していた母が自分の与り知らぬところで殺されてしまい
怒りをぶつける矛先を失ったため、犯罪者へ向けることもあげられるでしょう。

直接のきっかけは、1964年にニューヨークで実際に起こった婦女殺人事件
作中でもそのまま描写した「キティ・ジェノヴィーズ事件」だったのですが。

キティ被害者のキティが悲鳴を上げ、暴漢に襲われていることに38人ほどの近隣住民が気付き、
事件を目撃していたのにも関わらず
誰一人として警察に通報もせず、助けにも入らなかったため
結局彼女は暴漢のされるがままにされた挙句殺害されてしまった
という、なんとも悲しいというか、胸糞悪い事件。
後に心理学者の研究対象とされて、多くの人が目撃していたからこそ誰も行動しなかった“傍観者効果”による事件と結論づけている。

人だかりができるようなところで誰かが倒れたところ、
「誰か、救急車呼んで!」じゃなくて、誰でもいいので指をさして
「あなた、救急車呼んで!」と言うのは、この傍観者効果により
誰も動かずに手当てが遅れてしまうことを防ぐためのものですね。

 

犯罪者を裁くことに対し手段を選ばないロールシャッハ
ヒーローは不要とされ、取り締まりが開始した後も
違法に活動を続けていた唯一のヒーローのため、基本的に一匹狼ですが
ヒーロー活動を始めた当初は、他のヒーロー2名と共闘することもあったり
悪党は生かしたまま捕え、その際に重傷を負わせるようなこともしない
ごくごく模範的なヒーローでした。

上記のキティ・ジェノヴィーズ事件とはまた別の、
あまりにも凄惨な事件をきっかけに、彼は人間に絶望しました。

絶望し、狂った末、あらゆるものをの2つに割り切って
なんとかこの世界を受け容れることにより、善悪に妥協することを許さず
「はびこる悪を徹底的に駆逐する」ことこそ正義とする
クライムファイター、ロールシャッハが誕生したのです。

 

そんな己の正義は、善い人民の平和のためである。
最期まで、揺るぐことなく貫き通します。

 

志を共にする者の意志は最大限に尊重するリヴァイ兵士長。
エルヴィン団長のモデルとなったオジマンディアスも
リヴァイ兵士長のモデルとなったロールシャッハも、
同じように悪を憎んでいたはずなのですが・・・

 

以降は補足となりますが、同じ作品の中に登場する
オジマンディアスとロールシャッハが戦うとどちらが勝ったかと申しますと、
オジマンディアスの圧勝です。
ロールシャッハはもう1人のヒーローと2人で戦いましたが、
オジマンディアスの圧勝でした。

リヴァイとエルヴィン進撃の巨人のエルヴィン団長とリヴァイ兵士長の関係性はというと、リヴァイ兵士長はエルヴィン団長へ
時には己の考えは放棄して判断を委ねるほど全幅の信頼をおいています。

 

どういった経緯でそのような関係性を築くことになったのかは
現時点で不明ですが、モデルとなったキャラクターのことを考えると
いろいろとあらぬ方向へ勘ぐりたくなります。
物語の進行途中に明かすってことは以降の展開はモデルのキャラクターにあまり関連しないのかもしれませんが

あ、でも兵長って潔癖症だけど、ロールシャッハは身なりを全く気にしないんですよね。
衣服は選択しない風呂は入らない、食事にもこだわりがなくて
悪を駆逐すること以外に興味がないお方なんですよ。
リヴァイ兵長にも潔癖症じゃない時代とかあったのかしら・・・
だとしたら、きっかけはなんだったんでしょうね( -ω-)

ロールシャッハ武器更にちなみに、ロールシャッハが使用する武器は基本的に現地調達ですが、唯一愛用する武器が進撃の巨人内での立体機動装置のモデルとなったガス圧でワイヤーでつながったフックを発射する改造銃です。
諌山さんはウォッチメンという作品に非常に影響されたんですなぁ。ご本人「パクリました」ゆーてたし

 

さて、作者の諌山さんが明かした進撃の巨人の登場人物の由来について
調べれば調べるほど戦艦三笠をこの目で見たくなったし
ウォッチメン原作と映画版を手に取りたくなりました(ノ〃-ω-)

進撃の巨人の今後の展開はもちろんwktkなわけですが、
諌山さんがモデルを明言したミカサ・エルヴィン・リヴァイの
由来となったものを見に行ったり手に取ったりして直接触れてみたり、
それ以外の登場人物の由来も予想してみて(ないかもしれないけど)、
作者の諌山さんが何を想いながらストーリーを描いているのか
想像しながら楽しむのもまた一興、だとおもいました(小並感)